遠近法、そして点描、線描など。これらはどれも主に美術をはじめとする視覚芸術に用いられる言葉です。全ての形象は線からなり、その線は無数の点の集合からなる、という考えかたがあります。しかしこれは視覚に限らず、音にも共通する点なのです。
音の正体は空気の揺らぎ、すなわち音波と呼ばれるものです。それらは鼓膜に届くまでは、複雑な空気の振幅にほかになりません。そして空気そのものは原子の集合です。わたしたちの素晴らしい聴覚は、その空気の波に意味を与え、ときには感動さえ呼び起こします。
しかし、もし音そのものの物理的な有様を知覚できるとしたらどうでしょう?それらが細分化された無数の波線やさらには点の集合体として知覚できたとしたら。モザイクをかけられた絵を思い浮かべてください。モザイクの粒子をどこまでも粗くして行くとどうなるか?あるいは、ある描線をどこまでも拡大してみるとどうなるか?
枯山水サラウンディングはケンウッドデザインとクラウディオ・コルッチI氏とのコラボレーションによるスピーカーのコンセプトであるmorphonics、そしてそれを体現する SCENOGRAPHY に触発され、音にさまざまな処理を施して、あたかも音が視覚的に分解され再構成されていくようなイメージを作品にしました。
枯山水サラウンディング
クリエイティヴ ディレクター
内田 学
見る人の感覚に響く空間演出。様々な音をつむいでメロディーにするかのように、点から線、そしてその線が変化していく様子を表現した『Morphonics』メインビジュアルからイメージを広げ、プロダクトをキーに発生する音・空間のビジュアル化を試みました。
会場入口のメインビジュアルの基本コンセプト映像が、会場内では様々な形に進化し、音とコラボレートしています。それは映像としてだけではなく、床や壁そしてプロダクトと融合する光となり、会場全体を大きく変異させることでしょう。
ケンウッドデザイン CG スタジオ
Curation: Laurent Ghnassia
LA BOITE
Sound: KARE SAN SUI SURROUNDING
KARE SAN SUI SURROUNDING
CG: Tomoyuki Arai, Haruhisa Nakamura, Hikari Takami, Ikumi Minagawa (Kenwood Design Corporation)
協力会社: Victor Company of Japan, Limited (JVC)
Victor Company of Japan, Limited (JVC) Official Site
